プレスリリース

業界初のIoTソリューション「コネクテッド・フィールドサービス」をリリース

マシンデータのリアルタイムな稼働状況把握から 予防/予知保全の実行までの連携を強化


フィールドサービス支援(*1)に特化したクラウドサービスの世界的リーダーである、サービスマックス(本社:米カリフォルニア州プレザントン CEO:デービッド・ヤーノルド 以下当社)の日本法人である、サービスマックス株式会社(本社:東京都千代田区 代表:垣貫 己代治)は、米PTC社と連携し、業界で初めてのIoT接続型の新ソリューション「コネクテッド・フィールドサービス」を本日発表いたしました。本ソリューションはクラウドを経由し、保守サービス要員が携帯するモバイル端末へ、リアルタイムなマシンデータの稼働情報を共有できるIoTのサービスになります。本ソリューションは製造業の皆様に対し、フィールドサービスの分野でより予防/予知保全の施策に向けたプロアクティブな対応を行いたいという要望にお応えするため、保守サービスの品質の改善を図りつつ、より迅速なオペレーションを実行するための仕組みを提供します。

本ソリューションは米PTC社のThingWorxと呼ばれるIoTプラットフォームを利用することで、保守サービス要員にモバイル上でマシンデータのリアルタイムな稼働状況と過去のサービス対応履歴の情報共有が可能となっています。また、当社が提供するモバイル向け情報管理機能「ProductIQ*」と連携できるため、iPad等のモバイルデバイスからより詳細な情報を閲覧することができます。リアルタイムな稼働状況を知り、よりお客様の保守サービスをスマートかつ効率的なサービスへと変革させ、既に展開している質の高いサービスを「サービタイゼーション型」のモデルとしてビジネス展開することが可能となります。

本ソリューションはフィールドサービス産業のニーズと製造業のニーズの変化の軌跡を汲んでいます。製造業の皆様は製品そのものではなく、製品(モノ)を通して得られるサービス(コト)へのビジネスの変革を求めています。そのため、顧客へサービスを提供する保守サービス要員は、その場しのぎの対応ではなく、より率先した事前察知型(予防/予知)の対応へと移行する必要があります。本ソリューションは保守サービス要員へ、稼働中の製品・サービスの予測的な洞察を提供し、当社が提供する「顧客サービスの最大化」に貢献しています。


本ソリューションのポイント
  • マシンデータのリアルタイムな稼働状況と過去のサービス対応履歴の情報共有が可能
  • iPadとモバイルPCで対応可能なサービスマックスの「ProductIQ」と連携
  • 保守サービス連携を強化し、顧客が提供しているサービス提供時間の最大化を促進

ProductIQ*:サービスマックス社が提供するiPadとモバイルPC向けの情報管理機能。フィールドサービスの詳細な情報と過去のサービス対応履歴が閲覧可能になる。

 

■サービスマックス CEOデービッド・ヤーノルド氏コメント

「我々は当社のプラットフォーム運営をより完全にするために、IoTの力を取り入れたいと思っています。「コネクテッド・フィールドサービス」は導入機器の故障、故障の予兆を感知しその故障に的確に対応が可能な保守サービス要員に自動で警告を出せる仕様となっています。結果、お客様の製品・システムのダウンを回避することが可能となるのです。リアルタイムの稼働状況を知ることで顧客からの満足度を向上させ、サービタイゼーション型のビジネス(究極をいえばより収益性が高いサービス)を展開していただきたいのです。」

■米PTC社 ジム・ヘップルマン氏コメント

「PTCとサービスマックスは、メーカーの皆様とサービスを提供する皆様に新しい価値を創造することを可能とします。それは彼らの顧客へのサービス提供、収益基盤をより強化させるものになります。本ソリューションはIoTによって可能になった「サービスへの変革」というサービスマックスとPTC社が共有するビジョンに非常に大きな力を与えています。」

■エレクタ社 ディレクター ダニエル・キングハム氏コメント

「私達、ライン生産事業において、システムの提供時間の可視化は大変重要になります。リアルタイムの稼働時間を提供サービスから計測し、サービスマンまで届けるのは大変大きな意味を持ちます。この機能単体で我々の競合サービスとの差別化優位にもつながり、世界中にいる我々のお客様に、率先的かつ高い生産性を提供できます。究極をいえば、今回の新ソリューションは我々のビジネスに変革をもたらし、ロイヤルカスタマーを生み出すことを可能とします。」

■米情報産業協会(TSIA) バイスプレジデント ジョン・ラグズデール氏コメント

「より高い技術導入がIoTソリューションでは可能になっています。その中で我々が見ている今後の課題の1つ、“どのようにIoTソリューションを理解させ、浸透させるか”が大事になってきます。今回のサービスマックスとPTC 社からリリースされた“コネクテッド・フィールドサービス”はこの課題に正面から向きあった初めての統合型のソリューションだと言えます。」



■『サービスマックス』とは

サービスマックスは、フィールドサービス業務の最適化・高度化をクラウドサービス+モビリティ技術で実現する、クラウドサービスのために専用設計されたソリューションを提供する、世界180億ドルのフィールドサービス管理ソフトウェア市場における世界的リーダーです。顧客/契約/設置機器管理から、作業指示/部品管理、スケジュール管理および蓄積された履歴データの分析(例:作業員稼働率/初回解決率/SLA遵守率等)といった一連のフィールドサービス業務全般を可視化できる管理者機能に加え、モビリティ技術による作業報告/見積もり/顧客検収のデジタル化や情報共有(マシンデータ/製品マニュアル/SNSツール他)といった機能を、直感的操作で実現するモバイルアプリにより、現場に知力と生産性向上をもたらします。サービスマックスは、GE、P&G、ソニーなど約500社の企業に利用されています(2016年1月時点)。米サンフランシスコに本社を置き、500名以上の従業員を擁する企業で、北米各地及び、欧州地区に営業・サポートの拠点を構え、さらに2015年10月に日本語版をリリース、国内での営業・サポートを開始しております。

*1:フィールドサービス支援:製造メーカー及び関連する保守/現調サービス会社による、製造・販売する機器/製品の設置・点検・保守作業に加えて、医療サービス、運輸/運送、通信/公共/セキュリティ、飲料/外食、建築/損保などさまざまな分野における「フィールド」での顧客及び従業員に対するサービス改善を支援する仕組み。

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